常勤医師2名と非常勤医師1名で土曜を除く毎日外来を開いています。専門の疾患を優先するため上気道炎や風邪症候群の診察は当番の一般内科で診てもらっています。2週間以上咳が続く、喘鳴がある、息苦しい、息切れがする、といった症状の時に呼吸器科を受診してください。発熱、咳、息苦しさといった症状を伴わない胸痛は、呼吸器疾患である可能性は低くなります。激しい胸痛が数分続くようならば狭心症を疑いますので循環器内科を、胸痛部分に圧痛があれば整形外科を受診してください。よくわからなければ一般内科で振り分けをいたします。
慢性呼吸器疾患としては、喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD、以前は肺気腫、慢性気管支炎と呼ばれていました) 気管支拡張症、間質性肺炎、肺真菌症、肺癌、慢性咳嗽、肺結核、非結核性抗酸菌症等があります。
急性呼吸器疾患としては、肺炎(細菌性肺炎、アレルギー性肺炎、間質性肺炎等)、気管支炎、気胸、胸膜炎、等があります。
ごく特殊な症例を除けば、診断がつけば町のお医者さんでも十分治療が可能です。当科では診断と治療の道筋をたて、定期的な検査フォローを実施しています。
氏名 | 三島 秀康 |
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役職 | 顧問 |
出身大学 | 北海道大学(1983年卒) |
資格 |
日本呼吸器学会 専門医 日本内科学会 専門医 日本医師会 認定産業医 身体福祉法指定医師(呼吸器障害) |
氏名 | 野本 正幸 |
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出身大学 | 日本大学(2013年卒) |
胸部CTはその日にすぐ撮れることがほとんどです。呼吸機能検査もその日にできます。気管支鏡検査は、休止しています。採血検査の項目によっては1週間程度時間がかかるものがあります。喀痰検査は1週間程度かかります。
肺癌の確定診断には組織診断が必須です。喀痰細胞診検査で診断が付くことはまれで、気管支鏡で肺の一部を採ってくる(経気管支肺生検)やCTガイド下肺生検といった侵襲性のある検査が必要になる場合は、後方病院への紹介となります。
特殊な肺炎の場合も、診断に気管支鏡検査が必要になります。
胸水が貯まった場合は、その原因をはっきりさせるために、胸水穿刺検査をします。胸部皮膚に局所麻酔(歯科の麻酔と同じです)をして、採血と同様にして胸水を吸引します。結果がでるまで1週間程度かかります。診断がついてから、次の検査や治療となります。胸膜生検は施行していませんが、必要な場合は後方病院を紹介します。
現在は強力な抗生剤の出現で、肺炎も外来で治療ができるようになりました。酸素が足りない、食事がとれず脱水になっている、高齢で合併症がある等の場合は入院となります。呼吸器疾患は他人にうつす場合もあり、個室への入院をお願いする場合が多々あります。また、重症で人工呼吸器管理が必要な場合も個室への入院をお願いします。
喘息発作やCOPDの急性増悪で受診され、外来治療で十分に良くならなかった場合は入院となります。気胸で胸腔ドレナージが必要な場合も入院となります。酸素が慢性的に低くなり、在宅酸素療法や呼吸リハビリが必要な場合も入院となります。